2021年にはいり、アシックスのラインナップに突如として加わった、
「GEL-KAYANO TRAINER 21」(ゲルカヤノトレーナー21)。
その異常なまでの質感の高さから、
通常展開商品にも関わらずインスタ上でも一部のファンの間では話題になっています。
シュータンとシューズが一体化したモノソック構造のため、
着脱のためのサイズ感も気になるところ。
実際に購入して履いてみたので、ご紹介していきます。
ゲルカヤノトレーナー21とは
2021年3月現在で27作を世に送り出している
「GEL-KAYANO」シリーズ。
ランナーの足元を支える世界的な定番シリーズです。
今回ご紹介する「GEL-KAYANO TRAINER」(ゲルカヤノトレーナー)
はその記念すべき初代モデル。
クワガタをモチーフに当時若手社員だった
榧野俊一(かやの・としかず)氏が
体格の大きな欧州向けパフォーマンスモデルとして世におくりだしました。
その「GEL-KAYANO TRAINER」に
シリーズ21作目である「GEL-KAYANO21」の
ソールユニットを組み合わせたものが
となります。
ゲルカヤノトレーナー21のサイズ感
シュータン(ベロ)部分とシューズが一体化したモノソック構造の本シューズ。
サイズを間違えたら足が入らないかも・・・
なんて心配も出がちな構造なので、購入して感じたサイズ感をご紹介します。
アシックスとしては通常通りのサイズ感
私はアシックスのシューズは「27.5cm」を買うことがほとんど。
このシューズも例によって27.5㎝を購入。
サイズ感としては他のアシックススポーツスタイルのスニーカーと大きくは変わりません。
27.5㎝で履いているアシックスのシューズは以下の通り
- GEL-LYTE3
- GEL-KINSEI
- GEL-MAI
- GEL QUANTUM 360 5
- NOVA BLAST SPS
足を入れた感覚(サイズ感)が最もよく似ていたのは
「GEL QUANTUM360 5」です。
他ブランドの靴と比較
参考までに私が普段履いている靴のサイズを載せておきます。
私の足は甲高幅広(実寸 足長25.5cm×足囲25cm)
足のサイズが近い方の参考になるかと思います。
- adidas superstar 80s 28.0cm(大きめで着用)
- ジャックパーセル 28.0cm (大きめで着用)
- VANS オールドスクール 28cm (大きめで着用)
- VANS SLIP-ON 27.5cm (ジャスト)
- VANS オーセンティック 27cm(ジャスト)
- NIKE AIRMAX1 27.5cm (ジャスト)
- newbalance M1400 27.0cm (分厚い靴下でジャスト)
- newbalance998 26.5cm(薄い靴下でジャスト)
- クラークス ワラビー us8 (ジャスト)
- クラークス デザートブーツ us8 (ジャスト)
ゲルカヤノトレーナー21を履いた感想
やはりアシックス。履き心地は抜群。
購入前は税込み19,800円という金額は割高だと思っていました。
2万円目前は高すぎですよね・・・
ところが購入し、手元に届いた瞬間に、
こいつは良いものだ・・・。
納得できるほどの満足感。
むしろアシックスの商売下手を実感するようなシューズでした。
もっと売れてもおかしくないんですよ。
アシックス。
質感が高い
アッパーに使われているヌバック&スエード。
目が非常に細かく、満足感の高い革を使用しています。
そして実物を手にしていただくとわかるのですが、
高級車を目の当たりにしたような
「しっかり」した雰囲気をまとっています。
高級車のドアを閉めるときって「ドスッ」っていい低音がするじゃないですか?
あんな感じです。
こんな抽象的な表現しかできない自分がものすごい歯痒いのですが、
まさにそんな印象。
履き口は思った以上に広い
シュータンとシューズが一体化したモノソック構造のスニーカーは、
ナイキのハラチがイメージしやすいかと思います。
アシックスでいえばGEL-LYTE 5
履き口がに狭いものが多く、足入れに苦しむ印象があります。
足入れを楽にするためにサイズアップして購入。
結果、履き心地が台無しになってしまうことありますよね?
は甲高の私がジャストサイズで購入しても足入れに苦しむことはありませんでした。
スルっと入ります。楽です。
アシックス安定の履き心地
ASICSのゲルを体感したことのない方。
ぜひ試してみてください。
傷がつきやすいのはたまにキズですが、
履き心地は抜群。高級車のシートのような履き心地。
個人的に人生40年弱でのBEST OF 履き心地のシューズは
「GEL QUANTUM360 5」ですが、
それとはまた違う履き心地の良さを楽しむことができます。
ふわふわの柔らかなGEL QUANTUM360に対し、
「締めるとこは締め、緩めるところは緩める」
そんな印象。
足腰が弱い私ですが、この靴は長時間歩いても非常に楽。
見た目、機能ともに所有欲を満たしてくれる1足。
全色コンプリートしたい。無理だけど。
まだ3月ですが個人ランキングで2021年1位スニーカー確定です。
細部をチェック
GEL-KAYANO TRAINER21の細部チェックしていきます。
もうすでに着用済の靴なので、
決してきれいなものではありませんが、
質感の高さが伝われば幸いです。
アッパー
本当に手に取って見ていただきたい。
某バランス社のUK製商品に負けず劣らずの質感。
アッパーのデザインは93年当時のものとほとんど変わりませんが、
20年以上たった今でもそのデザインは現役。
「クワガタモチーフ」なだけあって、
力強さを感じます。
ヒール
実はこの靴の一番の好みがこの「お尻」
「GEL」ロゴと、「ASICS」ロゴが誇らしげに鎮座しています。
上からナイロン、スエード、ヌバック、プラ、スエードと、
素材を多用しているにも関わらず、すっきりとまとまっています。
ソール
GEL-KAYANO21のソールを転用。
完全にマッチしています。
榧野俊一(かやの・としかず)氏の対談記事で
「初期のKAYANOは見た目を重要視した」
とありましたが、
近年のパフォーマンスシューズのソールを使用することで、
履き心地が当時のものよりブラッシュアップされています。
まとめ
おそらく局地的なヒットにはなっても、爆発的なヒットにはならないであろう
なので人と被る心配もほとんどありません。
この靴の質感の高さは遠目からでもわかるので、
好きな人にはグっと刺さるスニーカーです。
ぜひ一度、ゲルカヤノトレーナー21、そしてアシックスを履いてみてください。
新しい世界が広がります!