ワークブーツとドレスブーツの中間のようなブーツを探していた時に見つけたインスタの投稿。
ワークブーツほどボリュームがあるわけでもなく、キレイ過ぎない。
それでいて履きこんだ時のいわゆる「エイジング」が、自分の感性にドンピシャ。
その靴のブランドの名前はGrant Stone(グラントストーン)。
個人的な好みにドンピシャだったものの、気になることが多く一か月ほどは悩みに悩んで購入には踏み切れませんでした。
ですがが、最終的には我慢できずに購入。その後約1か月履きこんでみたのでレビューを書きます。
個人的には思い切って買って大正解。
以下の内容をメインに画像と共にご紹介します。
- 良かった点4つ
- 残念な点2つ
Grant Stone(グラントストーン)の購入前に気になっていた点
ドンピシャで探していた好みのブーツでしたが、どうにも気になって購入に踏み切れなかった理由が以下の2点。
- 中国製
- 良いレビューしか見当たらない
気になる点1:中国製
安かろう悪かろうなのか・・・?
値段はUS$395と見た目の重厚さの割にはお手頃。
購入前はどうしてもこの印象がぬぐえませんでした。
最初にグッと心を奪われたインスタの投稿。
そこからメーカーのホームぺージに飛んだ時に気づいてしまった 「Made in Chaina」の事実。
ブーツといえばアメリカ、もしくはヨーロッパのものをこれまで買ってきた中で、どうしても引っかかった点です。
気になる点2:良いレビューしか見当たらない
まず日本語のレビューがほぼ見当たらないという現実。
伊勢丹の靴博(2021)に出品されて少し認知度が高くはなったようですが、まだまだ名前が知れ渡っていない。
そこで情報を集めるべく海外のブログやYouTubeを手当たり次第にみました。
みんな良い事しか言ってない
YouTubeで出ていたレビューはおおむねこんなところ。
- 最高だ!
- このクオリティでこの値段??
- 高級靴ブランドよりもいいよ。
悪いレビューが見当たらないとなると良さそうなものですが、ブランドから依頼されて動画を投稿している可能性が非常に高い。
というのも各動画の投稿時期がある一時期に集中していたことと、新品時のレビューは多いものの、履きこんだ後のレビューが少なかったから。
この2点が気になり購入に踏み切れませんでした。
最終的には我慢できずに購入して正解でした。現在目下履きこみ中です。
Grant Stone(グラントストーン)の残念な点
購入する前の段階や、実際に購入してると、やはり「ん?」と思うところもあったので先に紹介します。ただ、残念ながら(?)靴に対しての不満はありません。
- 試着のハードルが高い
- 日本での取り扱い商品数が少ない
残念な点1:試着のハードルが高い
2024年1月時点で購入前に試着をする方法は以下の2つ。
- 滋賀県米原市の「フナナカ洋装店」へ行く
- 不定期に行われるポップアップイベントへ行く
米原在住の方がうらやましい・・
関東在住の私が試着のために米原市まで行くのはさすがに困難。
またポップアップもいつ行われるかわからないので、現実的ではありません。
ただし、
※オンラインストアでGrant Stoneを取り扱っている「Get Going」さん(フナナカ洋装店の運営元)では試着用サンプルの貸出を行っていたようですが、2024年1月現在では一時中止となっています。ただし、購入後のサイズ交換は一回まで無料となっていますので多少の心理的ハードルは下がると思います。詳しくはGet GoingさんのHPまで
残念な点2:日本での取り扱い商品数が少ない
これはやむを得ないとは思いますが、アメリカ本国のサイトと日本の取扱店のサイトを見比べると、どうしても種類の豊富な本国のサイトを見ていた方が楽しい。
- アメリカ本国のサイト「Grant Stone」
- 日本の取扱店のサイト「Get Going」
欲しいものが日本で売っていない・・ということが十分あり得ます。
結果的に私はアメリカ本国のサイトから購入しました。
質問に対するレスポンスも非常に早く、不安に感じることはありませんでした。
英語にはなりますが、サイズ感の質問にも丁寧に返答がありました。
普段履いている靴のサイズを伝えると先方もわかりやすいようです。
日本到着まで約1週間ほどかかります。
Grant Stone(グラントストーン)の良かった点
それでは実際に購入して到着後の約1か月で感じた良かった点を紹介します。
- 足馴染みの良さ
- 履くたび刻まれる深いシワ
- 汎用性の高いデザイン
- 何より履いていて楽しい
- カカトが小さい
良かった点1:足馴染みが良い
使用されている革にも依存するところですが、今回私の買った「Cap Toe boot Crimson Chromexcel」はホーウィン社のクロームエクセルが使用されています。
じっくりと油脂に付け込まれオイルが染み込んだこの革は頑丈ながらもしっとりとして非常に柔らかいのが特徴。
クロームエクセルを使用したGrant Stoneのブーツは、足へのなじみが早く、靴ずれでソックスが血だらけになるようなことはありませんでした。
足の形状と靴の形状の相性もあるので一概には言えませんが、私には相性のいい靴だったのだと思います。
良かった点2:履くたび刻まれる深いシワ
購入後一か月(週3ペース)で履いた後、甲に刻まれたシワがコレ。
クロームエクセル特有の太くもっちりとしたシワです。
ブーツの最大の醍醐味がシワだと思っている私にはたまらない表情です。
履くたびに変わっていく表情はみていて飽きません。
良かった点3:汎用性の高いデザイン
スーツに合わせるのは少し難易度が高いですが、アメカジからオフィスカジュアルまでなら対応できる守備範囲の広さがうれしいところ。
あえて磨かずに傷だらけでラギッドな雰囲気を楽しむのもあり。
逆にしっかり磨けばジャケットスタイルにもはまります。
汎用性が高すぎて、この秋冬はこの靴ばかり履いています。
私のインスタにあげる靴がこればかりになっているのがたまにキズです。
良かった点4:カカトが小さい(フィット感がよい)
カカトの作りが小さめで日本人としては非常に収まりが良い。
履き心地の良い靴というのは他にもたくさんありますが、カカトのフィット感がここまで良いのは初めての体験。
ブーツの履き始めはソールの返りが悪く、新品状態だとサイズがあっていてもカカトが浮いてしまうことがあります。
その心配がGrant Stoneのこのブーツではありませんでした。
逆にカカトがしっかり出っ張っている欧米の人にこのブーツは合うのかどうか心配になってしまうくらいコンパクトにできています。
良かった点5:何より履いていて楽しい
先にも書きましたが、履くたびに変わる表情がなんとも楽しい。
甲の深いシワはもちろん、足首のウネウネ、くるぶし部分の立体感、巻きつけた靴ひもの跡など、見ているだけで楽しめます。
歩いていてもついつい靴を見てしまうし、脱いだ後もブラシをかけながら見とれてしまうそんな靴です。
まとめ:値上がり前に買って正解でした。
なんとこの靴ですが、記事を書いている間に本国での価格が$380から$395に値上げされていました。
昨今のインフレで価格改定はある程度頻繁に行われているようです。
どんな商品でも今はしょうがないですね。
Grant Stoneに関しては今後も定期的にレビューを上げていきたいと思います。