2021年、スタンスミスはサステナブルに生まれ変わります。(adidas公式HPより)
2020年末の衝撃的なニュース。
いや。そのままでいてよ。
アラフォー男子の正直な本音です。
ただし悪いことばかりではありません。
生まれ変わったスタンスミスはこのような方にはおすすめできる商品です。
- 一つの靴を頻繁に履く方
- 雨の日でも気軽に履きたい方
- できるだけ汚い靴を履きたくない方
- 使用している内は新品状態を保ちたい方
サスティナブルなスタンスミス
アディダスオリジナルスはブランドとして
「END PLASTIC WASTE」
を掲げました。
その一環としてブランドの顔でもあるスタンスミスの再構築を行いました。
2021年より発売されるスタンスミスは以下のような商品に変更されます。
- 動物由来の素材を使用しないヴィーガン設計
- リサイクル素材を使用
- まるで本革のような高級感のある見た目
持続可能な社会へ。世の中全体の流れですね。
新設計のスタン・スミス。これまでと何が違うの?
※この記事では環境問題に対するアディダスの姿勢ではなく、スタン・スミス自体の変更点に着目します。
これまでのスタンスミス(ABCマートで展開されていたM品番を除く)
- アディダスオリジナルス
- リコンシリーズ
はリアルレザーが使用されていました。
これが今後は環境保全の面からリサイクルレザー(合皮)に変更されます。
この変更点に関してはサスティナブルであるかどうか以前に
モノとして賛否両論が出ています。
往年のファンにとって辛い変更であることは否めません。
サイズ欠けが出てるので本革スタンスミスは在庫のあるうちに↓
新スタン・スミスのデメリットとメリットは?
それでは具体的に新しいスタン・スミスのメリットとデメリットを見ていきます。
デメリット:長く履くことはできない
リアルレザーのアッパーは適切手入れとな休憩をおこたらなければ
5年10年と使用することが可能。(ソールは除く)
革を育てるいわゆる「エイジング」なるものを楽しむことができます。
対してリサイクルレザーはどうか。
おそらく長く使用できたとしても5年です。
合皮は素材ができた段階から緩やかに劣化します。
劣化の結果、最終的には加水分解を起こしボロボロになってしまいます。
これが使用頻度にかかわらず必ず迎える合皮の結末。
つまり商品単体として「大事に長く使用する」といったことは不可能です。
※そもそも革靴とは違い、スニーカー自体が
そんなに長く履くことを考慮されているわけではないので、
1~2年以内に履きつぶすというのはスニーカーの正しい使い方なのかもしれません。
メリット1:手入れがしやすくなる
白い靴は可能な限り綺麗に履きたいものです。
その点でいえばリサイクルレザーに軍配が上がります。
理由は手入れが簡単だからです。
先ほどリアルレザーでは「適切な手入れが必要」と書きました。
具体的には
- ブラッシング
- 固く絞った雑巾で汚れ落とし
- クリームで栄養補給
- から拭き
- ブラッシング
- 防水スプレー
おおむねこれくらいの工程が定期的に必要になります。
他にも常にきれいに使用しようとすれば、
普段から
- 型崩れ防止のシューツリーをいれる
- 一度履いたら風通しの良い場所で日陰干し
- 使用毎のブラッシング
等々、気にしなければならないことはたくさんあります。
対してリサイクルレザーの手入れは以下の通り
- ブラッシング
- 汚れ落とし
- 防水スプレー
くらいです。
普段は砂埃を落とすためにブラッシング程度でOK。
頻繁に履くけど手軽に履けて見た目の清潔さを損ないたくない方にはリサイクルレザーがおすすめです!
メリット2:型崩れをしなくなる
よく言えば足に馴染む。悪く言えば型崩れを起こすのがリアルレザーです。
本革はもともとが動物の皮膚のため、使えば伸びます。
そして乾燥しきると固くなります。
これが「馴染む」、「型崩れ」の元。
これを最小限に抑えるためにはシューツリーや手入れが必要になります。
対してリサイクルレザーは人工繊維のため、
素材そのものがほとんど伸びません。
そのため、型崩れが起きません。
そのため、リアルレザーを使い込んで「くたっ」とした感じが嫌いな方は
新しいリサイクルレザーのスタンスミスがおすすめです。
メリット3:雨の日でも気軽に履くことができる
本革の靴の弱点は何といっても雨に弱いこと。
濡れた靴を放置してカビが生えてがっかりした・・・
という経験をおもちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リサイクルレザーであればほとんどそのような心配をする必要はありません。
合皮であることの一番のメリットです。
新しいスタン・スミスはより実用的な商品に生まれ変わった。
個人的には今回の設計の変更は非常にショックなものでした。
やはり履きこんで丁寧に手入れをしたレザーのスタン・スミスは独特な存在感があります。
それがなくなるのはショック。
なので完全に市場から在庫がなくなる前に旧スタン・スミスを1足確保しました。
ただ、今回この記事を書いてみて、
本革の丁寧に履く靴から
見た目はそのままに、
何も気にせずに履ける気楽な靴に変化したのだとも思います。
より実用的な商品になったということかもしれません。